#富士の高嶺

『#富士の高嶺』<2022年1月1日(土)>
 富士山を見て『天声人語(220101)』は初夢を思う。社機から富士山を見た▼<石の体驚奇なり。あたかも蹲虎の如し>(都良香/平安時代漢文学者)。うずくまった虎のような奇岩が富士山頂にあると▼富士山は平安時代を通じ、幾度も火を噴いた▼その富士山が久々に暴れたのは江戸時代。1707年の宝永噴火だ▼「子どものころ休火山と習いましたが、いまも現役の若い活火山。警戒が必要です」(市川章子さん/富士山解説員)。富士の全史は数十万年に及ぶ。それに比べれば、江戸から続く静穏の300年など、短めの昼寝、あるいは瞬時のうたたねのようなものか▼<駿河なる富士の高嶺は見れど飽かぬかも>。奈良時代を生きた高橋連虫麻呂は霊峰をそうたたえた。トラの背にまたがり、富士山頂でコロナ撲滅宣言を聞く。そんな縁起のよい初夢を見たいものである。
 (私たちは)睡眠とともに夢を見ているのであるが、それを覚えていることが私は少ない。富士山の夢を見たことがあろうか。その昔、日本沈没を見た夜に見ているかもしれない。この活火山、いつまた噴火を起こすのか。夢でその場面に遭ってもいいが現実は困る。今夜の初夢は如何に。皆様、本年もよろしくお願いします。
#富士山
#虎
#活火山
#霊峰
#初夢

f:id:morningstar:20211227095857j:plain