#時刻表を見比べる

『#時刻表を見比べる』<2021年4月19日(月)>
 先月末で廃止された日高線鵡川―様似間が、次号のJTB時刻表から姿を消すことに、『卓上四季(北海道新聞/210419)』は思う。旅と時刻表といえば紀行作家の故宮脇俊三さん。1979年初刊の「最長片道切符の旅」は、「百年を越える日本鉄道史上に作り成された大交響曲である」時刻表を駆使し、同じ駅を2度通らない条件で北海道から九州までの最長ルートを編み出して実践した。広尾駅を出発し帯広―新得富良野旭川遠軽と回ったのが初日。北海道を出るのに6日間を費やした。旧広尾線をはじめ利用した鉄路の多くが今はない。当時の道内の密な路線図と現在のJTB時刻表を見比べると、スカスカな姿に改めてため息が出る。大交響曲がレールに力強い音を奏でた時代を宮脇さんも懐かしんでいることだろう。
 (JN) 地方出張の多かったころ、時刻表は大事な友であった。その職場に入ったころ、先輩方々に読み方を教わり、仕事とともにちょっと寄り道できないか、メモ用紙を必要なとこに挟みながら悩んだ。北海道はなかなかいく機会がなく、根室までが精いっぱいであった。その際にはその大自然に感激した。あの湿原の中にまた行きたい。
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