#100メートルバタフライで優勝

『#100メートルバタフライで優勝』<2021年4月6日(火)>
 「努力は必ず報われる」。池江璃花子さんの言葉に『余録(210406)』は思う。イソップ物語のゼウスは自分の無力をなげく人間に言う。「お前には何より大きな力、理性を与えたではないか」。なるほど人は自分の無力や力の限界を自覚できる唯一の動物である。近代五輪の標語「より速く、より高く、より強く」は、自らの限界を知り、それを超える高みをめざす人間ならではの営みを表す。白血病で療養していた競泳女子の池江璃花子選手が日本選手権の100メートルバタフライで優勝。驚異の復活である。「努力は必ず報われる」――涙ながらの言葉。苦闘の日々が潜んでいよう。世界中が祝福したその「帰還」だ。今も治療が続く池江選手にはくれぐれも無理をしてほしくない。ただコロナ禍に不祥事も加わり、何のための祭典か疑問も募る東京五輪だ。近代五輪の初心を改めて思い起こさせてくれたことに感謝したい。
 (JN) 私も涙であった。うれしい、感動している。でも、私たちの期待が彼女に無理を強いているのではないか。申し訳ないという気持ちでもある。彼女のこれからの人生に負荷をかけていないか。身体と心を大事にしてほしい。頼む、バランスを崩さぬよう大事にして。羽ばたくのはゆっくりでいいよ。
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