『三河の風』

三河の風』<2020年8月8日(土)>
 亡くなられた外山滋比古さんについて『筆洗(200808)』は語る。先ずは『三河の風』、「あるとき、<オカイコさんを見倣って生きていこう>と、心に決めたそうだ。蚕は桑の葉を旺盛に食べて純白の糸を吐く。<秀才といわれた人が、すこし赤い本を読むと、赤いことばを吐く。黒い本を読めば、吐く糸は黒である…色のついたものは、ひととき美しく思えても、やがて色あせる>・・・近代の思考に漬かった頭を刺激してはなるほどとうなずかせる論考の数々。『思考の整理学』や随筆で、晩年まで人を魅了した。三河地方は愛知県寺津町、現在の西尾市に生まれた。家康を生んだ地方には、明治政府に冷遇された意識が残っていた。大きなものに頼らず、くみしない気風『三河の風』に吹かれてきたと自認する」。
 (JN) 外山先生の本は数件読んだ。自分としては大変に役立ったと思う。しかし、私の無能のためその思考法は色あせて、私は未整理状態です。申し訳ありません。ただ、たまたま先生の言葉のメモが近くにありました。「離れたものは、そのままでは近くにならない。性格を異にするもの同士は結ばれることは難しい。断絶を解消するには第三者的仲介人の介入が必要になる。そこに社会形成の原理のひとつがあると考えてよい」(『新エディターシップ』)。三河の人、長年にわたりありがとうございました。
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