『「アヌスミラビリス」(驚異の年)』

『 「アヌスミラビリス」(驚異の年) 』<2020年4月16日(木)>
 「文明を破壊する災厄から新たな文明を芽吹かせてきた人類である」と『余録(200416)』はこの禍から次を思う。1665年のペスト流行から翌年のロンドン大火の時、詩人ドライデンは「アヌスミラビリス」(驚異の年)」という「英国の再生をたたえる詩を書いた。後にアヌスミラビリス古典力学創始者ニュートンの偉大な業績をたたえる言葉となる。ニュートンはペスト禍で閉鎖された大学から故郷に戻り・・・万有引力発見などの3大業績を達成したのだ。・・・今、新型コロナウイルス禍で巣ごもりを強いられる私たちも勇気づけられる逸話だろう。・・・14世紀のペスト禍がルネサンスの触媒になったように、新たな技術、価値、産業の培養土にもなりうる私たちのコロナ体験である・・・後の世の人々は2020年をアヌスミラビリスと呼べるだろうか」。
 (JN) 人類の歴史は災いとの闘いの歴史であり、それによって進歩を繰り返してきたのだろうか。禍が人々の勇気、能力、連帯を引き出して行けばよいが、自己保身と敵対をも生み出す。それが世界大戦をも生み出した。犠牲者なく進歩したいものである。我々個々人は、今、家に閉じ籠らねばならないが、国際間では一国主義に閉じ籠るとなることなく、人類総出で未来を切り開生きたい。「アヌスミラビリス」(驚異の年)となるようにしよう。
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