『未来は私たちの手の中にある』

『未来は私たちの手の中にある』<2020年1月3日(金)>
 東京オリンピックの年を迎え、『余録(200101)』は杉本苑子さんの1964年10月の思いを紹介する。「『二十年前のやはり十月、同じ競技場に私はいた』・・・『色彩はまったく無かった。グラウンドもカーキ色と黒の二色。・・・』・・・その間がわずか20年・・・あの日がきょうになるなら、輝くきょうも明日はどうなるか分からない。それを『恐ろしい』と感じた杉本さんの気持ちが分かる。せめて次の20年後のために五輪の意義がこの競技場に根を下ろすことを祈る。杉本さんはそう結んだ。56年の歳月・・・その間に人類が戦争の悲惨から解放されたわけではない。だが作家の祈りはともかくもかなえられ、未来は私たちの手の中にある」。
 (JN) 20年間、その歳で今の自分の心境は想像できなかったろう。その前に想像していない。その歳が生きていればやって来ることがわかっているのに、未来を考えず、今の自分に一生懸命であったか。これから20年後はどうなのだろうか。その歳に、親は齢を重ねていたが、自分が生きていようか。高度成長の時代に幼少期、成長期を過ごし、様々な化合物を食し、汚染された空気の中で生きていた自分は大丈夫だろうか。それより日本はどうなっていようか。「未来は私たちの手の中にある」のか。今生きている者は、皆、未来に責任を持たねばならない。
#20年前、20年後
#オリンピック、出陣学徒壮行会
#杉本苑子さん

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