『ロボットの倫理』

『ロボットの倫理』<2019年5月13日(月)
 「人工知能(AI)に関する指針」について、『春秋』(190513)は人の倫理であると述べる。「ロボットは人間に危害を加えてはならない。・・・SF作家アイザック・アシモフが打ち出した「ロボティクス三原則」の、第1条で・・・だがロボットをつくるのは人間なので、必然的に人間が守るべき倫理を示しているといえる。・・・いまや『ロボットの倫理』は現実の問題である。日本政府と欧州委員会は先ごろ、人工知能(AI)に関する指針を相次いで発表し、人間中心の考え方をそろって強調した。一方で『殺人ロボット』と呼ばれる自律型兵器の規制論議が国連で動き出したが、米中ロの抵抗で停滞気味。問われるのはやはりヒトの倫理である。」
 (JN) ロボットは20世紀においては人が想像した。そして、荷との手で作られるようになった。これはやがて、ロボットがロボットを多量に作るようになるのだろうが、その創成期の考え方が大事だ。作る人の思いがそれを築いていく。20世紀に生まれ育った者にはロボットが遠い存在であったが、今の子供にはどんな存在であろうか。もう未来から来た猫型ロボットに憧れている場合ではなかろう。高度な知能を持つようなロボットの制作というものに、もしものための制御スイッチを遺伝子の如く組み込んでいかないと、未来の人々に迷惑がかかるのではないか。

f:id:morningstar:20190513090814j:plain