ヤジという品のない行為で「にやにや」と安倍首相

ヤジという品のない行為で「にやにや」と安倍首相
(日経「春秋」2015/2/24付) オノマトペ、日本語はこれが豊かだ。学術論文や公文書にはなじまないけれど、日本語の魅力の一つだ。先週の19日に安倍晋三首相が見せた笑顔は、どう表したらいいだろう。「日教組はどうするの」とヤジを飛ばした、あの表情だ。ヤジという品のない行為にぴったりはまる、という意味では「にやにや」という言い回しか。翌日、民主党前原誠司議員から批判を浴びて、首相は、補助金をもらっている日教組の関連団体から献金をもらっている議員が、民主党にいる、と思いきや。週が明けたきのう午前、首相は答弁の一部を訂正した。「正確性」を欠いていた、と。そして、きのうの夕方。西川農相は首相に辞表を提出した。首相が飛ばしたあのヤジは、いったい何だったのか。辞表を受け取って「任命責任は私にあります」と語った首相の表情は、いよいよこわばっていて、うまいオノマトペが思い浮かばない。国民の気分なら「うんざり」でしっくりくるのだが。
(JN) 国会と言うところは、そのために期待している納税者を愚弄しているのか、と思いたくなるような野次、低レベル情報、賄賂の応酬である。全く、「むかむか」する。これ等の方々を選んだのが我々であるから、他人事のように「いらいら」や「にやにや」していられない。閣僚や議員は、こうして時間を過ごし、それが「がんがん」であろうと「うとうと」であろうとも、彼らの収入に変わりはない。税金は、惜しみなく使われていく。そして、献金も流れてくる。政治家は、法を守るのは当然であるし、倫理を持たねばならない。平気で、「ぺらぺら」と屁理屈を述べるニュースは「いらいら」するが、皆でこの現実を理解しよう。
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO83588350U5A220C1MM8000/