『政治家にとって重要な資質は、情熱と責任感と判断力』

『政治家にとって重要な資質は、情熱と責任感と判断力』
 ミャンマー、「総選挙はスーチー氏の野党が、軍政をひきずる与党に圧勝する勢いを見せて政権の交代が現実味を帯びてきた」が、これからどのように政権を確立してくのか。毎日新聞「余録」(2015年11月11日)は、思う。「スーチー氏が5年前に自宅軟禁を解かれた後に、初めて小紙に寄せた手紙はインドの詩人の詩を引いていた。『昨日はただの夢であり/明日は予感にすぎない/……今日と精いっぱい向き合おう』。政権交代となれば、なお実権をもつ軍の協力を得ねばならないし、国政経験のない野党のみでの政権運営は難しい。一方で妥協が過ぎれば、反軍政に期待した国民の失望を招こう。少数民族問題や国内の宗教対立もその肩にのしかかる現実政治の難所である」。
 ミャンマーでは、政治の舞台の主役が変わるようであるが、国の人口の大半を占める民衆の生活はどのように変化して行くのであろうか。この国の軍隊を国会はコントロールすることができるのであろうか。軍は、大人しく政権を渡すのであろうか。軍以外の官僚の動きは大丈夫なのか。新政権は、大きくなり主体となることで、今後、分裂をすることはないのか。新政権は、一部の者たちだけの幸せのためになりはしないであろうか。他国の介入が入りはしないか。期待と不安のスタートである。アウンサンスーチー氏達は、どのようなプランを立てているのか。とにかく、情熱と責任感と判断力をもって、始めなければならないが、本当の選挙結果は何時わかるのか。(JN)