#タローとジロー

『#タローとジロー』<2022年1月14日(金)>
 きょう「愛と希望と勇気の日」に『有明抄(220114佐賀新聞)』は思う。◆犬を飼っている家庭には家族のような絆があるだろう。亡くなった時の悲しみを考えるとためらう。命を預かる責任は重い◆南極観測隊の隊員と一緒に帰れず、「昭和基地」に取り残された樺太犬、次の観測隊が訪れた1年後、15頭のうち「タロー」と「ジロー」だけが生きていた。63年前のきょう1月14日、生存が確認された◆幼犬の頃南極に連れて来られたタローとジローは昭和基地が古里のようなもの。本能とはいえ、最後は古里を離れなかった「地元愛」が命をつないだ◆極限の状況を生き抜いた奇跡に人々が感じたのはきっと、あすへの「希望」。希望とは結局、「命」そのものかもしれない。愛、希望、勇気。コロナ感染の勢いが増す今、特に心に留めておきたい言葉である。
 (私は)幾種類かの動物とともに暮らした経験がある。勝手に住んでいたネズミや蛇は別として、まさに家族である。それだけに別れは辛く、その度にもう動物を飼うまいと。きょうの「愛と希望と勇気」とは何であろうか。答えがないであろうか。
#愛と希望と勇気の日
#家族
#昭和基地
#希望
#命

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#新たな本に出合う

『#新たな本に出合う』<2022年1月13日(木)>
 郡山市中央図書館が復旧工事を終えた一部施設で運営を再開。これについて『編集日記(220112福島民友)』は思う。詩人の長田弘さんは図書館が担う役割を「人びとの記憶の庫」と表現し、存在意義を説いている▼「だれだろうと読んだ本を片っ端から忘れてゆく」と長田さん。ただ自分だけの大切な記憶にとどめず、図書館などを通して多くの人が同じ本を読み、記憶を共有できる(「読書からはじまる」ちくま文庫)▼本を手に取って選びたいという市民の声が多く寄せられており、職員らは「図書館への期待に応えたい」と意気込む▼長田さんは「元気のいい図書館」には、本の世界がつくってきた豊かな時間があるという。災害から復活した図書館で、新たな本に出合ったり、好きな本を誰かと共有したりする時間が取り戻せることを喜びたい。
 (私は)あても無く開架本棚を巡るのが好きである。だが一昨年度はわが市でも中央図書館が1年ほど工事が入り、楽しみを取られていた。その間は、コロナ感染防止で長く図書館にいることもできなかった。いまは自由に棚をみることがきるが、いつまた制限がかかるのか心配である。さて、きょうは東部の図書館を徘徊するかな。
#図書館
#記憶の庫
#長田弘
#共有
#元気

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#高野さんへのオマージュをこめて

『#高野さんへのオマージュをこめて』<2022年1月12日(水)>
 岩波ホールの閉館に『春秋(220112)』は思う。▼映画青年にとって、別格だったのは岩波ホール。世界の質の高い作品を単館上映するミニシアターの草分け。インテリっぽい雰囲気には気押されたが、ここでしか見られぬ名作に出合った記憶は鮮烈。エルマンノ・オルミ監督の「木靴の樹」公開のときの、つめかけた観客の熱気は忘れられない。▼持続することが課題であり、持続は創造にある――。と総支配人として知られた高野悦子さん。▼コロナ禍が大きな原因らしいが、背景には動画配信サービスの普及や、教養としての映画鑑賞の衰退もあるに違いない。あちこちの名画座の観客も高齢化が進む時代なのだ。あの闇のなかで感動を共有した、見知らぬ古い仲間たちとともに無念をかみしめるとしよう。9年前に亡くなった高野さんへのオマージュをこめて。
 (私は)岩波ホールのファンであった。そんなファンは高齢者が多く、自分が若く感じる映画館でもあった。2019年に「ニューヨーク公共図書館」以来、コロナ禍でご無沙汰している。7月に閉館とのこと、コロナ禍であるがもう一度は行きたい。
#岩波ホール
#ミニシアター
#インテリっぽい
#木靴の樹
#高齢化

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#宇宙を独り行く旅路

『#宇宙を独り行く旅路』<2022年1月11日(火)>
 一年、地球が太陽の周りを一回り。『明窓(220109山陰中央新報)』は地球の今後を思う。▼その1周はとてつもない。9億4千万キロが、1年かけて太陽を回る。秒速なら30キロになる。松江からわずか1秒で出雲や米子に着く速さだ▼この地球である。昨年、宇宙空間に少しだけ飛び出した富豪らをうらやんだ人もいるだろうが、誰もが壮大な宇宙旅行を続けているわけだ▼しかし宇宙船・地球号の旅は孤独である。夜空に輝く無数の星のどれかの周りには、生命を育む地球のような惑星があるかもしれないが、それこそ天文学的な距離の隔たりがあるために存在を確かめることすら難しい▼要は、この星で生きていくしかないのだ。それなのに核戦争の不安や貧富の差、環境汚染など課題は山積。映画では宇宙人の襲来に一つになる人類が、現実世界でまとまる方法は? 広大な空間を独り行く旅路を思う想像力に違いない。
 (私たち)地球の孤独の旅路は、いつ終わるのか。破滅か。宇宙人との交流か。想像は様々に展開する。この壮大なる宇宙のほんの小さな銀河の中の太陽系。そのまた小さな地球の中で、小競り合いが続いている。地球規模の絆のためには、隣通しと手を結ぶことからである。それが出来にないのでは始まらない。「漸進的に解決されて目標に絶えず接近して」いきたい。
#地球
#太陽
#富豪
#課題
#一つに

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#価値のある人に

『#価値のある人に』<2022年1月10日(月)>
 「成功する人になろうとするのではなく、価値のある人になろうとしてほしい」。『余録(220110)』は新成人へアインシュタインの言葉を贈る。▲「価値のある人」、意味するところは、自分の利益よりも社会の公益を優先して考える大人になってほしいということだろう▲公益とは、まずは住んでいる地域の課題に関心を持ち、どう取り組むのがいいかを考えてみてはどうだろう▲公益を実現するツールが選挙だ。自分なりの理想の社会を描いて投票に託す▲アインシュタインは幼少時、口下手で人間関係に苦労し、中学では校風に合わず自主退学した。ノーベル賞を受賞した天才にも社会と折り合いがつかない少年時代があった。きょうは「成人の日」。新成人たちが社会とのつながりを考える契機になればと思う。
 (私たちは)過去と未来の時間の裂け目のいまを生きようと四苦八苦している。その日々のいま価値つくることは、社会の一員として権利と義務を行使していくことであるのか。年寄りがナンダカンダと言うなかれだろう。でも言う。新成人、皆で価値ある未来を考えてほしい。問いかけ思考し変えて行こう。
#成功
#価値
#アインシュタイン
#地域
#選挙
*画像は[世界を変えた書物]展より。

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#孤独孤立問題

『#孤独孤立問題』<2022年1月9日(日)>
 痛みの発症リスクについて『地軸(220109愛媛新聞)』は思う。「痛いの痛いの飛んでいけー!」魔法のおまじない。このおまじない、この効果二つの仕組み考えられると。一つはなでることで生じる触刺激が、痛みを伝える神経活動を抑制。もう一つはプラセボ効果。脳の中で鎮痛物質が放出され、痛みが消える。こちらは、新型コロナ下、孤独感や社会的孤立感が強い人は、そうでない人より体の痛みの発症リスクが高いと。孤立感がいつも強い人はリスクが5・5倍に。孤立感が痛みをもたらすのか、痛みが孤立感を強めるのか、どちらにしても痛みと心はつながっていそうだ。政府は昨年末、孤独・孤立問題に対応する初の重点計画を決定した。相談体制の充実や居場所づくりを柱とする。本腰で取り組まねば。心まで痛む孤独感に襲われる経験は誰もがあるはず。そんなとき、そっと背中をさすってくれるような手があれば。その手は多いほどいい。
 (私たちは)自分の存在をどう確認したら良いのか。一人では生きていけない。互いを理解し、助け合って社会はできている。その枠からはみ出ているということは辛い。それぞれの人々が小さな社会のなかで、互いに痛みを分け合っていきたい。
#痛み
#蝕刺激
#プラセボ効果
#魔法
#相談体制

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#あぶない!

『#あぶない!』<2022年1月8日(土)>
 人の注意力を『南風録(220108南日本新聞)』は思う▼外山滋比古さんが、若いころ学んだ一つの教訓を著書「忘れるが勝ち!」で披露している。雑誌の編集で校正作業をしていると、誤植を見つけることがあった。ミスを防げるとほっとした▼だが、そんな時に限って、すぐそばに別の大きな誤植が潜んでいるケースが多かったという。小さな出来事が次の好ましくない大事を誘発することに気づいた。運転中にも意識したい戒めではないだろうか▼鹿児島県内の交通事故による2021年の死者数は71年ぶりに50人を下回った。4年連続で減少しているという。ただ、47人もの人が命を落とした事実を軽く見ることはできない▼公道に出る以上、危険の種は次から次に降りかかってくると思った方がいい。何かに気をとられて「小事」を見落とせば、人の命にも関わる「大事」につながりかねない。
 (私も)このブログを含めて、誤植を多く残している。慣れ切った行動が大体、過ちを生む。何事も、丁寧に手順を踏むことが大事だ。世の中、皆それがわかっているが、やってしまう過ち。従って、道々にその注意が示されている。であるのに、こういった掲示を私たちは慣れ切って見逃してしまう。「あぶない!」
#外山滋比古
#校正
#交通事故
#小事
#大事

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